俺の彼女
始業を伝えるベルと同時に教室に入る



女子は居ない
目の前には学ランの黒溜まり



「芹澤!席に早く付け。」


「はいはい…。」


英語教師の磐梯太郎は何かに付けて俺の名前を出す



一回、面と向かって

「俺、ホモじゃないスから。」


って言ったら
激怒した磐梯は英文小説を二冊出して2時間で持ってこいだってさ…




ホントに…アホ



俺はこう見えても帰国子女だよ?



1時間半で仕上げて持っていった時の磐梯の顔は


トマトより赤かったな…



席について教科書を開く


退屈な授業が始まった
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