俺の彼女
「誰?
田牧の知り合い?」


何も知らない俺は間抜けな質問をしていた


「バカッ!
人気ナンバーワンの読者モデルだよ。」


田牧の言葉に草野由香里は微笑んだ


「初めまして、草野由香里です。
あの、芹澤くん?
よかったら今からお茶でもしない?」


自信に満ち溢れた笑顔


田牧は完全にノックアウトされていた


でも
俺は全く何も感じない


「行かない。
俺、忙しいから。」


驚いた顔をした由香里を尻目に俺は立ち上がった


「俺、帰るわ。
田牧、それ似合ってると思う。じゃな。」


そのまま店を出た
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