平凡彼女はシンデレラ
「ゴメン…俺のせいだろ、奏愛が寝れてないの…。」
「違う!!卓斗のせいじゃない!!」
確かに卓斗の事考えて寝れなかった。
でもそれは長谷川アユのせい。
卓斗のせいじゃない。
「卓斗…もう長谷川アユ…女の人の家に行かないでね…。」
「行かない。食事に誘われたりしても、出来るだけ二人で行かないようにするから。」
「うん…。」
「だからもう寝とけよ。
明日には元気になれ。」
「帰るの?」
「祥也の部屋で寝る。」
そっか…。
卓斗が頭を撫でるのは恥かしかったけど、
そのせいでよく眠れた。
一つの波乱が通り過ぎた、そんな夏…。
次に待ち受けるものとは…。