君に贈る詩*
バスのアナウンスが停車を告げる。


涙を堪えてあたしは立ち上がった。


君との距離が縮まる。



あたしは、君を見なかった。




…そして、距離は


広がった。



君があたしに気付いていたのかはわからない。



でも、あたしは


幸せで、とても切ない。



ひとときを過ごしたんだ。



─気付かれないように─
(真相は、彼にしかわからない)
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