恋‐コイ‐【詩集】
*キミへのキス*
“キミヘのキス”
ある日の体育の時間、キミが倒れたとキミと仲の良い生徒が教えてくれた。
俺は真っ先にキミのいる保健室に駆け込んだ。
丁度保健の先生は出張でいない。
俺は、ゆっくり閉まっている白いカーテンを開けた。
カーテンを開けると心地良い寝息をたてているキミが眠っていた。
俺は、暫く可愛らしい寝顔を眺めてからベットに腰をかけ、キミを見下ろした。
無意識にサラサラなキミの髪に触れその髪の耳にかけた。
キミは、俺の生徒。
そして、俺はキミの先生。
生徒と先生の恋愛は固く禁じられているのに
どうしてもキミが俺の頭から離れないんだ…。
俺…おかしいのかな?なんて、キミに対する気持ちを誤魔化すために
バカことを自分に問いかけるけど、おかしいのは自分の問いかけだ。
生徒に恋しちゃいけないなんてただ、学校側が決めているだけで
法律にはそんなのは載っていない。
だから、俺はキミを好きになった。
キミは、勿論俺の可愛い生徒だけど…
キミは、俺の片想い中の人でもあるんだ。
俺はキミに内緒で
そっとキスをした。
キミへの最初のキスは俺だけの秘密。