恋せよ男女(オトメ)
「・・・・・♪」




少し照れたような顔で目をそらす。




「(*^-^*)」






「慎ちゃん~この後部屋を取ってあるんだ=3 」





「とか言わないの?」






「はぁ~(>0<;)=?!」






「だって~映画とかドラマだったら絶対に言うでしょ=3」






「・・・・・・。」





あどけないまっすぐな目で見つめられて慎一郎がオドオドしてしまったのは言うまでもない。





「・・・・・。」




「言わないの・・・・・?」





「結衣ちゃんそういう事は・・・・・」





「だって私も もう大人だもん!!!」





「・・・・・・( ̄_ ̄;)」




慎一郎が何と答えていいのか・・・・・戸惑っている間にロビー階に到着していた。




腕を組んだまま  まっすぐに出口の扉の方に向かう。




『やっぱり慎ちゃんは子供な私を相手にはしてくれないんだ。』





すでに到着していた車のドアが開けられて




「またお越しください」の言葉と同時にドアが閉められた。




今までの夢のような時間が一気に引き戻されたようで・・・・・




エレベーターの中以来、慎一郎は何も言わない。






黙ったままの車の中はエンジンの音しか聞こえない。
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