恋せよ男女(オトメ)
『女として見てくれないならどうして優しくするんだろう・・・』




『やっぱり仕事の為?!』





さっきまでの夢のような時間が嘘だったように・・・・・





考えれば考える程寂しく思えた。





車から降りた結衣は慎一郎よりも前を歩いた。





「慎ちゃん・・・・今日はありがとね!」






引きつった笑顔を作って見せて部屋に入った。






結衣は倒れこむようにベッドに体を投げた。





「・・・・。」





寝転んだ目の端から涙が伝って落ちてくる。






「好きじゃないなら優しくしなきゃいいのに(>_<;)」




後から後から涙が止まらない。





「困った顔をさせてしまったな・・・・。」






「どうしたらいいのか・・・・・」






黙って部屋に入ってしまった結衣になんて言ってやればいいのか・・・・





慎一郎も頭を抱えていた。





18歳の結衣ちゃんと32歳の俺が付き合う・・・・でもないだろう・・・・。





結衣ちゃんを抱く?!   なんて有り得ない=3






有り得ない・・・・・。





傍に置いておきたいのは事実。





一緒にいたいとも思う。





ついつい可愛くて抱きしめたくなる。





抱くのとは違う・・・・・。





俺はどうしたいんだ=3


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