恋せよ男女(オトメ)
「・・・・・ひっ  ・・・・・ひっ」




「?!」





結衣の泣き声がもれてきた。






慎一郎は慌てて結衣の部屋のドアの前まで行く。





「・・・・・ひっ   ・・・・・ひっ」





間違いなく泣いている声。





『泣かせてしまった・・・!!!』





結衣の部屋のドアをノックした。







トントン゛






「結衣ちゃん=3」






「・・・・・。」





「結衣ちゃん?!」






「・・・・・。」






「開けるよ=3」






ベッドの中に埋もれて顔は出さない。





「・・・・・ひっ  ・・・・・ひっ」





「ゴメン・・・・・。」






「顔見せてくれないかな?」






「・・・・・。」






「結衣ちゃんの事、大好きだよ。」






「ただ結衣ちゃんまだ18歳だろ・・・・・」





がばっ=3






布団の中に埋もれていた結衣が突然顔を出した。





泣いてぐちゃぐちゃになった顔で、





「歳なんか関係あるの!?」





「俺は32だから・・・・結衣ちゃんとは合わないだろ=3」






「コンパに行くな!  とか言ったくせに=3」





「・・・・・。」





矛盾している自分の言動が結衣を不安にさせてしまっている。





自分でもどうしたいのか分からない・・・・・
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