恋せよ男女(オトメ)
「俺は誰でも家に入れたりはしないし、ここに来た女性は結衣ちゃんが初めてだよ!」



「うっそだー(>0<;)」



「本当だよ!!」



慎一郎の言っていることは嘘ではなかった。



もう1つのマンションの方に女性を招き入れる事はあっても、仕事で使っているこの部屋には結衣が初めての女性だった。



「気になるの?」



「ううんっ・・・・いつも女の人から電話かかってくるのに、家に呼んであげないんだ・・・と思って。」



「・・・・・。」



「大人は色々あるの=3」



「ハハハーそうだねー 色々あるのかもね(^0^)」



「何?! 今日は仕事の話より俺の恋愛相談の方がいいの(¬0¬;)」



「あっ・・・・いえ=3  仕事の話してくださいm(_ _)m」



ラフな服に着替えた慎一郎は結衣の前に企画書を差し出した。



「これっ 読んでみて!」



結衣は渡された資料に目を通し始めた。



→ → → → → → →



「コンセプトは・・・・・」



今までに見た事のない結衣の真剣な表情に慎一郎は驚かされた。



『天然だな・・・・』



結衣の真剣な眼差しは、出会った時に言っていた



「バイトの時間を忘れて・・・・」



と言った姿を想像できてしまう程・・・・



何も寄せ付けない空気が張り巡らされていた。


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