組長×総長


エリさんは「え?」とした顔をしていた。



あなたはあたしのこと…
あたしが生きてきた道なんて知らない。



エ「気分を悪くしたなら謝るわ。ごめんなさい。私は、あなたに、咲さんに憧れてるの。

この地域で、女の子なのにあそこまで強いチームを引き連れてるトップなんてって、誰よりも仲間を思い、信じてて…。

初めてあなたを見た時、見とれてしまったわ。特攻服を纏った美しい姿。背中には“蒼天”の文字が青い生地に銀色で刻まれていた。

天に昇り、蒼い空を見張ってるかのように睨む龍が風になびいていた。

本当に美しかったのよ……。」



黙って最後まで聞いていた。






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