【企画】半熟騎士の日記帳 2nd cross
Part1
「だめだよ、ルーチェ。もう進めないよ」
胸中安堵の息を吐きながらも、キルトはなるべく残念そうに聞こえるように、幼馴染みの少女に、そう告げた。
洞窟の奥は完全に行き止まりになっている。
「やっぱりただの伝説だったんだよ、神界の扉だなんて――」
ぶつくさと言いながら、洞窟の奥を塞いでいる岩盤に、トンと手をつき――
「うわぁっ」
ガクンッと落下の衝撃。
続いて、空中に放り出される身体。
視界の先に一瞬とらえたのは、谷底を流れる川――。
「嘘だああっ!」
叫び声が尾を引いて木霊する――。
胸中安堵の息を吐きながらも、キルトはなるべく残念そうに聞こえるように、幼馴染みの少女に、そう告げた。
洞窟の奥は完全に行き止まりになっている。
「やっぱりただの伝説だったんだよ、神界の扉だなんて――」
ぶつくさと言いながら、洞窟の奥を塞いでいる岩盤に、トンと手をつき――
「うわぁっ」
ガクンッと落下の衝撃。
続いて、空中に放り出される身体。
視界の先に一瞬とらえたのは、谷底を流れる川――。
「嘘だああっ!」
叫び声が尾を引いて木霊する――。