【企画】半熟騎士の日記帳 2nd cross
Part4
少し暗くなり始めた空に、エリードが放った火の精霊=リオ・フィーリアが、ちろちろと揺れ動く赤い光を放っていた。
苔に覆われた石板を熱心に見つめるルーチェに命じられ、精霊は、彼女の手元を中心に明るく照らしている。
そのため、彼らは自然と、皆で石板を取り囲む形に座っていた。
「……キルトも、大変だね」
「そうなんだよ……ルーチェったら、いつもこうなんだ……」
そんなことをあくび混じりに言い交わす、男3人。
そんな愚痴など聞こえない様子で、古い紋様をじっと見つめながら、時折ニヨニヨと楽しげに笑うルーチェ。
こうして、4人の長い夜は更けていった。
苔に覆われた石板を熱心に見つめるルーチェに命じられ、精霊は、彼女の手元を中心に明るく照らしている。
そのため、彼らは自然と、皆で石板を取り囲む形に座っていた。
「……キルトも、大変だね」
「そうなんだよ……ルーチェったら、いつもこうなんだ……」
そんなことをあくび混じりに言い交わす、男3人。
そんな愚痴など聞こえない様子で、古い紋様をじっと見つめながら、時折ニヨニヨと楽しげに笑うルーチェ。
こうして、4人の長い夜は更けていった。