【企画】半熟騎士の日記帳 2nd cross
Part3
それは、まだ12・3歳くらいの少年と少女だった。
軽く頬を叩くと、
「う……ぅん……」
小さく唸りながら、少年が身動ぎする。
そのかたわらで、アシュレイは、少女の身体を前後左右にこれでもかとばかりに揺さぶっていた。
やがて。
「……ルー、チェ……?」
少年が、うっすらと目を開ける。
「ああ、よかった。気が付いたんだね」
ほっと息をつくエリードの肩越しに遺跡の姿を認めた途端。
「そんな……まさか」
飛び起きて後ずさり、こころなしか青ざめた顔で彼はそれを凝視する。
軽く頬を叩くと、
「う……ぅん……」
小さく唸りながら、少年が身動ぎする。
そのかたわらで、アシュレイは、少女の身体を前後左右にこれでもかとばかりに揺さぶっていた。
やがて。
「……ルー、チェ……?」
少年が、うっすらと目を開ける。
「ああ、よかった。気が付いたんだね」
ほっと息をつくエリードの肩越しに遺跡の姿を認めた途端。
「そんな……まさか」
飛び起きて後ずさり、こころなしか青ざめた顔で彼はそれを凝視する。