【企画】半熟騎士の日記帳 2nd cross
腕を組み、虚空を見上げて、少し考える素振りをする。

「あなたたち、騎士、ってやつよね。その格好……」

「まだ見習いだけどね」

その答えに、うーん、と唸る彼女。

「……ここ、どこ?」

その疑問に答えたのは、アシュレイだ。

「アゼリア遺跡。そこの――セイライ川が水の都アゼリアに流れ込んでるから、そう呼ばれてるんだ」

「アゼリア? リュオの村じゃ……」

キルトは、自分達のいた村の名を告げる。

彼らは、リュオという村の、ある洞窟にまつわる伝説を調べに来ていたのだ。
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