【企画】半熟騎士の日記帳 3rd cross
「キルト君も食べてね」

小さな器によそわれたスープを、無言ですする。

あったかいなぁ……などと、呑気にほわほわしてみたり。

こういう友達も、いいな、なんて――思ってみたり。

ルーチェが妙に大人しいのが気になるけれど――。



――やっぱり、気になる。



チラッと様子を伺うと、彼女は何やら熱心に呟いている。

片手には、びっしりと文字の書き込まれたメモ。
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