繭(まゆ)

ぬるい風が、私の頬をそよぐ。

目が覚めると、一面は白。ぼんやりとした天井の、白。

体は磔けられたように動かず、ただ上を通り抜ける風だけが、私に生きている実感を感じさせてくれる。



一日眠る。

ただひたすら、眠る。


そして起きれば、見えるのは白の天井。


その繰り返し。



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