一つの物語
左野香が、車に乗って帰っているころ、
野球部の副キャプテンをしている一歩は、ノックを監督の受けていた。
その近くで見ているマネージャーの宮は、
(相変わらず下手だな~、副キャプテンなのに、でも……一歩の頑張っている姿が……なんかいい……、私……やっぱり、一歩のことが、……まさかね。)
一歩が、監督から褒められる。
一歩は、うれしそうな、優しい笑顔をした。
その笑顔を見るたびに宮は、不思議な気持ちになる。
(あの優しい笑顔は、小さいころから、変わらないな~、あの笑顔…いい!!)
宮は、そんなことばかり考えていた。
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