一つの物語
まったく、女子に対しての普通の一歩は、
机をくっつけて、真ん中に現代文の教科書を置いた。

一時間目が始まり、

先生が、
「次の段落を……う~、一歩!!読んでみろ!!」
ウトウトしていた一歩は、「はい!!」
教科書のどこを読んでいいか、焦った。
そのとき、
隣にいた転校生が、そっと指を差して教えてくれた。

僕がその段落を読み終えたところで、チャイムがなり、授業が終わった。
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