一つの物語

大嵐


宮は、近くに一歩が来ても、ずっと…下を向いていた。

左野香は、元気に

「……おはよう。一歩君!!」

「……アッ……おはよう。」

元気よく挨拶をしていきて驚いたが、なるべく普通に返した。

左野香が、小さな声で一歩に、
「一歩君……今日、お弁当一緒に食べない??」

「……別にいい……よ。」

「本当??ありがとう!!」

「アッ……また、弁当忘れてきた。」

左野香の明るい性格で普通にしゃべることができる。
(宮とは、きっとまともにしゃべれないだろうな~)
「大丈夫!!」

「エェ??」

「ヘヘー私、一歩君がまた忘れてくるかなって思って…一応、私、弁当……作ってきだー!!」

「……うん…ありがとうね!!」

少しだけ顔が暑くなる。
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