一つの物語

帰り道、ここでも宮と合わなかった。

家の前に、宮が立っていた。

「一歩~、昨日のことだけどさー、」

「………。」

「一歩からの返事……」

「えっと、」

「まだ、いらない。今日、左野香ちゃんから聞いた。」

「うん。ごめん。」

「いいよ。」

宮が走って家に入っていった。
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