一つの物語
オバケの役のことで、みんなと話し合うことになった。

部活が終り教室で

左野香が、
「どのオバケがいいかな??」

西野が、
「よく井戸から出てくる女性のオバケとかいいんじゃないかな??左野香ちゃんは??」

「そうかな??一歩君??」

「エェ!!……いいんじゃないかな!!左野香ちゃん、髪長いし!!」
「じゃ~、そうしようかな。」
満面の笑みの左野香がとてもきれいだと思った。

(肩身が狭いな。視線が……痛いな。)

西野が小さくため息をついた。

宮が
「私は……どうしよう??」

「宮は~う~ん??」

「一歩??」

伏し目がちの目が、なぜか??自分が悪い気になる。

「宮は~、小さいから、ノッペラボウとかがいいんじゃないかな??」

「一歩が……いいなら。」

まったく一歩だけ
すごく気まずい感じがした。
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