一つの物語
救急車の中で一歩の息はだんだんと小さくなる。



一歩が救急車の中にいた宮に

「宮!!……泣か……ないで!!オレ……宮の笑顔が……大好き……だから。」

宮は大声で泣いた。
(こんなことになるなら……)

最後の言葉が頭にまた流れた。
宮は、無理をして必死に無理をしてほんの一瞬だけ笑顔を作った。。
一歩も笑顔になり、目を閉じた。
宮が大粒の涙がこぼれるれる。

「嫌~。死んじゃ。……目を開けてよ。一歩!!」

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