昭和お笑い暗黒史────戦艦「大阪」解体大作戦


──だが、その時───!!


『…………10枚っっ!!』


大喜利波動砲の、エネルギー充填が完了した───!



♪ちゃっちゃら、すちゃらら、

 ちゃっちゃっ♪



艦橋に、あの聞き慣れたメロディが響く。

そして、司令官である林のオッサンの手には、いつの間にか、あのパフパフ鳴るラッパが───!

(ま、まさかあれが………波動砲の発射スイッチ?!)

「そっちがチェック・メイトなら、こっちは王手詰み、だな。エージェント君……。」


口の端に微笑をたたえたオッサンが、ラッパを持つ手に、力を入れた。


──────パフ♪


正に、女神のトーチが艦橋を捉えようとしていた、その刹那────!!



ドゴォォォォォォォォォォォォォーーーーーーッッッッッッ!!!



遂に火を噴いた大喜利砲の高エネルギーウェーブが、『自由の女神』の胸元に突き刺さる────!!


『ウォ……ッッ、コ、コリャ何デェ!コンチクショーーーッ!!』


───────ガシィッ!!


持てる力の全てを使って艦首に掴まり、何とか耐えようともがく、女神───!


─────だが───!!


ヴュ・ヴュ・ヴュ・ヴュ・ヴュ──────!!


止まる事の無いエネルギーの奔流が、徐々に、女神の残された力を削いでいき───、


────────そして!!


ヴァァァァァーーーッッッ!!


『自由の女神』を……はるか彼方へと、吹き飛ばした────!!


『オ………、オ手紙チョーーダーーーーーイッッッ!!!』


─────キラーーーン───。


彼女は、最期に素敵な捨て台詞を残し、お空の星となったのだった────。




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