しなやかな腕の祈り
「これ…携帯に付けときな。御守りやよ」
ニコッとお母さんは笑って、ストラップを一つ差し出した。
「しかもお揃い!!!」
顔の横にストラップを持ってきて、笑っている。
「ありがとう…」
涙が出そうなのを"ぐっ"と堪えてストラップを受け取った。
「お母さんの電話番号ね。自宅と携帯。」
そう言って番号の殴り書きをされた紙切れもくれた。
「お母さん…お母さん日本には…来やへんの???
」
いつだったか聞いた質問をもう一度してみた。
お母さんと再会して二日目の夜に質問した事だ。
確かあの時は、お母さんが不機嫌になってしまって答えを聞けなかったんだ。
「勿論、行くよ。多嘉穂に会いにね。」
二度目の質問で、やっと聞きたかった答えを聞けた。
「約束やで!?」
「はいはい、約束やで。」
そんな会話を交わしていたら、空港内にアナウンスが流れた。
あたしが乗る飛行機への搭乗が始まった…そんなアナウンスだった。
ニコッとお母さんは笑って、ストラップを一つ差し出した。
「しかもお揃い!!!」
顔の横にストラップを持ってきて、笑っている。
「ありがとう…」
涙が出そうなのを"ぐっ"と堪えてストラップを受け取った。
「お母さんの電話番号ね。自宅と携帯。」
そう言って番号の殴り書きをされた紙切れもくれた。
「お母さん…お母さん日本には…来やへんの???
」
いつだったか聞いた質問をもう一度してみた。
お母さんと再会して二日目の夜に質問した事だ。
確かあの時は、お母さんが不機嫌になってしまって答えを聞けなかったんだ。
「勿論、行くよ。多嘉穂に会いにね。」
二度目の質問で、やっと聞きたかった答えを聞けた。
「約束やで!?」
「はいはい、約束やで。」
そんな会話を交わしていたら、空港内にアナウンスが流れた。
あたしが乗る飛行機への搭乗が始まった…そんなアナウンスだった。