しなやかな腕の祈り
『ゴメンね』って台詞を、繰り返し呟いていた。
「お母さんによろしくね。秀一と静香にも」
散々泣いた後、お母さんは離れた家族への言葉をあたしに託した。
「電話する。」
「そうして」
ギリギリの時間だって事に気が付いて、あたしは手を振った。
お母さんの姿が少しずつ小さくなって、あたしは振り返らなくなった。
搭乗してから、また泣いた。
安心したのもある。
嬉しかったのもある。
色んな感情が入ってきて、胸がいっぱいになった。
日本に帰ったら、おばあちゃんと秀一おじさんたちにお母さんのことを話そう。
今までの事を聞いたことも。
あと…お父さんを探そうと思った。
最終決着を付けようと思った。
そんな事を考えていたら、あたしは眠り込んでいた。
「お母さんによろしくね。秀一と静香にも」
散々泣いた後、お母さんは離れた家族への言葉をあたしに託した。
「電話する。」
「そうして」
ギリギリの時間だって事に気が付いて、あたしは手を振った。
お母さんの姿が少しずつ小さくなって、あたしは振り返らなくなった。
搭乗してから、また泣いた。
安心したのもある。
嬉しかったのもある。
色んな感情が入ってきて、胸がいっぱいになった。
日本に帰ったら、おばあちゃんと秀一おじさんたちにお母さんのことを話そう。
今までの事を聞いたことも。
あと…お父さんを探そうと思った。
最終決着を付けようと思った。
そんな事を考えていたら、あたしは眠り込んでいた。