満月の夜に魔女はワラう 第一部 新月の微笑
「無茶するわねぇ。その力。あなたの身を滅ぼすわよ。」

クスクスと笑うglasses witch。

「綾香姉ぇから離れろ、悪魔。」

怒気を含んだ誠の声。

glasses witchの言葉は聞いていない。


「もう一度言うよ。

その力やめときなさい。」

glasses witchの顔から笑みが消えた。


誠の今の力は魔法の理を超えた力。

つまり常識を外した常識を外す行為。

そしてその力は簡単な契約のみをした誠には使えないはずの力である。


その力の使用はある結果を招く。


誠はそれを認識してはいないが…。


既に現れていた。
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