満月の夜に魔女はワラう 第一部 新月の微笑
炎の刃を握る誠の両手が少し霞んでいる。

そこだけ靄がかかっているように霞んで見え、靄は少しづつ誠の体を侵食していく。


「魔法は常識を外す術。」

glasses witchは呟く。

「けどね。その常識が全て無くなったらどうなると思う?」


そして一瞬で誠の直ぐ前まで距離を詰めハイキックを放つ。


無論、それに反応した誠は腕を使いガードしようとする。

が、誠の顔面に伝わる衝撃。

glasses witchの蹴りは誠の腕をすり抜け顔面を捉えていた。

「存在の消滅よ。」


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