満月の夜に魔女はワラう 第一部 新月の微笑
もう一つは…。

…なんだコレ?

見た目的には何かの革のようである。

二つ折りになって丁寧に置かれているソレを誠は静かに開いてみた。

…なるほど…。

二つ折りになったものを開いたものには、魔法陣とでも言うのだろうか良く分からない紋様と古代文字が書かれている。

…これは羊皮紙か?

なんでこんなものを?

見れば見るほどに謎は深まって行く。

この時点で誠の中で綾香に対しての疑問は二つであった。

一つは、何故こんな事をしたか、つまり犯行動機である。

もう一つは…。

昨日、綾香は、glasses witchは間違いなく飛んでいた。それは誠の目で見た疑いようもない事実である。

しかし、人間がその身ひとつで空を飛んだ。

その事実は世界のあらゆる法則をないがしろにしている。

誠の二つ目の疑問、それはどうやって空を飛んだのかということだ。

…さて、どっちから聞こうかな…。

…っつうか、答えてくれるかな………。

< 32 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop