満月の夜に魔女はワラう 第一部 新月の微笑
誠は携帯電話を取り、アドレス帳から番号を呼び出した。

プルルルル。

「もしもし。」

相手はワンコールの内に電話にでた。

落ち着いた声。静かな声に緊迫感を感じる。

「黒岡です。これから時間空いてますか?

千草さん。」


誠は決めていた。

glasses witchと闘うことを。


倒す為にではなく、glasses witchを倒し綾香を取り戻す為に。

…その為には千草さんと話さなきゃ…。

一人では十中八九は勝てないだろう。

千草さんも俺と協力することには依存はないだろう。
だけど、千草さんは了承してくれるだろうか。

綾香を殺さない…ということを……。


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