36.8℃の微熱。
「お、お邪魔虫かなーって。関係ないあたしがいても迷惑だし」
ぼそぼそ。
うつむき加減で口を尖らせながらやんわりと言い訳を並べる。
今の先生と目を合わせたらなんか変なビームでも発射しそう・・・・。
おっかない、おっかない。
「バーカ。江田ちゃんの魂胆なんて丸分かりなんだよ」
「へっ?」
思わず顔を上げてしまった。
あ、しまった!
ビーム、ビーム・・・・!!
すぐにまたうつむいて、先生が言葉を続けるのをじっと待つ。
「おごる約束だけは有効にしとくつもりだったでしょ。小春とヨリが戻ったら、パスタの料金に仲直りに貢献したぶんの料金を上乗せして小遣い稼ぎ」
「な!」
「ほぅ〜ら。江田ちゃん、見かけによらず意外と腹黒だからね、急いでここに来たんだよ」
うっ・・・・。
ズバリ見事に当てられた。
「えっ!じゃあ、小春さんは? まさか、あたしとご飯食べる約束があったからって話の途中でこっちに来たの!? 置いてけぼりじゃんどうすんの!」
「はっ? なんでそこに小春?」