36.8℃の微熱。
「もうさ、こうなったらドキドキしたいだけドキドキしちゃいなよ茜ちゃん!相談ならいくらでも乗るからさっ!」
あ、やっぱり。あの笑顔はこう来ると思ったんだよなぁ。
あたしはさ、それが嫌っていうかフシダラっていうか・・・・。
もともと浮気性なところがあるんじゃないかって本気で不安になっているんだけども。
「タダでドキドキできちゃうんだよ? こんなおいしい話、そうそうないでしょ?」
「・・・・ソコですかっ!?」
「えっ? いかにもだけど?」
「・・・・そう」
ユカちゃん、あたしさ、なんだか自信がなくなってきたよ。
・・・・うん、その〜、あなたとお友だちでいる自信が・・・・ね。
冗談だけど。あはは。失笑ー。
「どーしたの茜ちゃん!暗い顔になってるよー、今」
「ううん、なんでもない。もうちょっと自分で考えてみるよ。時間が経てば変わってくると思うし」
「そぉ?」
「うん、ありがとね。・・・・あ、もうそろそろ行かなきゃだった!」
「図書館?」
「うん、ごめんね、行ってくる」