36.8℃の微熱。
アホー、アホー・・・・。
四角く切り取られた窓の向こうにカラスが一羽、あたしたちをバカにするように鳴いている。
もうがっつり夕方だった。
やっちゃったよあたし、もうこんなあたしなんてイヤ。
穴があったら入りたい、なくても掘って入りたい・・・・そんな悲壮感で再起不能になりかけていると。
「あ、そういえば」
と、カラスを見ていた王子が制服のポケットを探りながらあたしに目を向けた。
「宇佐美さんからメールが来てたんだ、えっと・・・・ほら、これ」
「ユカちゃん?」
「うん」
はい、と渡された携帯を見てみると、そこにはユカちゃんらしい弾けた文面が・・・・。
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From 宇佐美さん
Sub. お先に★
茜ちゃんと仲良く帰ってね♪
襲っちゃヤ〜よΨ(`∀´#)
あ。
あたし薄情だから探しません!
(。-∀-)ニヒ
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ななな、なんじゃこりゃーー!!
「・・・・」
あたしはしばらく絶句した。