36.8℃の微熱。
頭よりカラダ
───*。゚
「ユカちゃん!待ったよ〜!」
「あっれー? 茜ちゃん、なんでこんなとこにいるの? 教室じゃなかったの?」
昨日のことや見た夢のこと、その他もろもろ、勝手に王子と気まずいなと思っていたあたし。
今日は校門の前でユカちゃんをつかまえて、一緒に教室に入ってもらおうと決めていた。
「うん、ユカちゃん待ってたの。昨日のこと報告したくて」
・・・・というのは建て前で、本心は前者なのだけれど。
でも、ユカちゃんにもいろいろ言いたいことがあったし、王子と何を話したらいいか分からなかったし、ちょうどいい。
「わぉ!で、どうだった?」
「てか、その前にユカちゃん。昨日のあれはないよ〜。探しに来てほしかった・・・・」
「あはっ、ごめんねぇ」
「笑い事じゃないよ、もぉーっ。あのあとホントにいろいろあったんだからね?」
まったく、この子は。
ホント薄情者なんだから。
「いろいろって?」
「いろいろ。おかげで塾の先生とも浅野君とも会わす顔が・・・・」
「あれまぁ」