36.8℃の微熱。
単純だとかアホだとか、誰に思われたってそんなのいい。
試せるものは試してみたいの。
あたしの気持ちが落ち着くところへ落ち着いたら、そこでしか見えないものがあるかもしれない。
あたしなりの“答え”・・・・それを早く見つけてみたい。
「・・・・でもさぁ、ユカ様」
「はいよ?」
「そうなると、王子に対してあたしはずっと煮え切らない態度を取ることになっちゃわない? なんかそれって、ひどいと思う」
けれど、気がかりなのがこれ。
王子を男として見ること、先生も男として見ること、それは分かったけど、すごく申し訳ない。
何にって、あたしなんかが2人を見比べるようなことをしてもいいのかな、お門違いもはなはだしいんじゃないのかな、って。
「あー、そうねぇ」
そう言うと、ユカ様はあれこれと考えを巡らせはじめた。
飲み終わったコーラの氷を、ストローでひと突き、ふた突き・・・・。
「別にいいんじゃない? 何事においてもレディファーストよ。それができなきゃ男じゃないね」
・・・・な、なるほど。