36.8℃の微熱。
───*。゚
それから数日後。
どうにもイライラがおさまらなかったあたしは、なんとかユカ様に都合をつけてもらって先生のことを愚痴っていた。
「それで茜ちゃん、悔しくて泣いちゃったんだぁ。へぇ〜」
「だってそうじゃん、そりゃ青春の汗だって出ますわよ」
「そうなの?」
「そうだよ!あれだけ江田ちゃん江田ちゃんって馴れ馴れしいくせに、あたしは地球がひっくり返っても“ナイ”んだって!」
思わずダンッとテーブルをグーで叩いてしまった。怒り心頭だ。
ユカ様に聞いてもらえれば少しはスッキリすると思っていたけど、全然そうじゃない。
むしろ余計にムカムカする。
「あぁーもー!あの顔を思い出すだけで血糖値が上がるっ!」
「・・・・茜ちゃん、ソレ血圧ね。だったらもう食べるのやめなよ」
「やだよ!90分1000円で食べ放題なんだよ!? 食べとかないと元が取れないじゃん!」
「あっそ・・・・」
大食いに走るあたしに冷たい視線を送ってくるユカ様を無視して、あたしはお皿いっぱいのケーキを頬張った。