36.8℃の微熱。
Chapter.3*微熱

まさかの告白

 
───*。゚


そんなこんなで、開けて翌朝。

ジリジリとうるさく鳴る目覚まし時計にも全く気づかず、どえらい寝相でグーグー眠るユカ様に多少の殺気を覚えつつ。

あたしは目を閉じてもほとんど眠れなかったまぶたを持ち上げた。


「はぁ〜・・・・」


それとともに、特大のため息。

何が悲しくて、わざわざ海の家まで来て先生なんかに会わなくちゃならないんだ。

しかもお勉強付きで。

お母さん、夏期講習より友だちだとか言ってなかったっけ?

そんなのウソじゃん・・・・。





あとで聞いたところによると、先生がここに来たのはあたしのお母さんに頼まれたかららしい。


『娘の友だちの一大事で、どうしても行かせてやりたいから1週間ほど塾を休ませたい』

と電話があったそうで。

『でも、勉強のほうも心配だから片桐先生に出張講師をしてもらえないだろうか』

とも言っていたそうで。


で、なんなく許可が下りて、こうして出張講師をしに来てくれた、ってことらしい。

それでいいのか、東進・・・・。
 

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