36.8℃の微熱。
 
察するに、小春さんがそう言ったということは、先生は照れたことがないということになる。

となると、顔が赤くなることも今までなかったのかもしれない。


「一利あるって?」

「あー、そのときの小春、風呂に入るときは電気を消せって恥ずかしがっててさー。つき合いだしてしばらくした頃、一緒に風呂に入ることになったんだけど・・・・」

「ギェッ!! もういい!これ以上言うな聞きたくないからっ!」

「エロい話じゃないよ?」

「十分エロいっ!」


あたしには刺激が強すぎる!混浴なんてしたことないよっ!!

・・・・てか、好きに気づいてからの元カノさんとの話なんて、平常心で聞けるわけがない。

エロいエロくない以前の問題だ。


このイヤラシイ話を無理やりまとめると、小春さんの顔は赤かったけど先生は赤くなかった。

だからナポレオンみたいな台詞が小春さんの口から出たのだ。

要は、先生は照れたことがない。


まぁ、実際に顔を赤くした小春さんは見たことがないけどね。

完全なるこじつけだけどね。

でも・・・・。
 

< 357 / 555 >

この作品をシェア

pagetop