36.8℃の微熱。
察するに、小春さんがそう言ったということは、先生は照れたことがないということになる。
となると、顔が赤くなることも今までなかったのかもしれない。
「一利あるって?」
「あー、そのときの小春、風呂に入るときは電気を消せって恥ずかしがっててさー。つき合いだしてしばらくした頃、一緒に風呂に入ることになったんだけど・・・・」
「ギェッ!! もういい!これ以上言うな聞きたくないからっ!」
「エロい話じゃないよ?」
「十分エロいっ!」
あたしには刺激が強すぎる!混浴なんてしたことないよっ!!
・・・・てか、好きに気づいてからの元カノさんとの話なんて、平常心で聞けるわけがない。
エロいエロくない以前の問題だ。
このイヤラシイ話を無理やりまとめると、小春さんの顔は赤かったけど先生は赤くなかった。
だからナポレオンみたいな台詞が小春さんの口から出たのだ。
要は、先生は照れたことがない。
まぁ、実際に顔を赤くした小春さんは見たことがないけどね。
完全なるこじつけだけどね。
でも・・・・。