36.8℃の微熱。
と、ふっと真剣な顔になったかと思えば、あんこに言い聞かせるように静かに言った。
先生・・・・じぃ〜ん。
それからのあんこは、もうあたしを恨めしい目で見ることもなく、吠えたりもしなくなって。
“大丈夫?”と顔をペロペロ。
先生の言ったことが分かったみたいで、いつものあんこに戻った。
「じゃあ、俺も塾があるからもう行くな。学校行ってもいいけど、あんまし無理すんなよ」
「はい!何から何までお世話になってしまって・・・・。ホント、ありがとうございました!! このお礼は近いうちにまとめて必ず!」
黒丸に乗り、エンジンをかけた先生にあんこと一緒にお礼を言う。
昨日の大雨が嘘のように、初秋の空はキレイに晴れ渡っている。
そしてやっぱり、何度でも伝えたい想いが体中を駆け巡って・・・・。
「あたし、先生が好きです!あんこも先生を好きみたいだけど、その何倍も何倍も好きです!!」
運転席の窓に身を乗り出して、また告白をした。・・・・あんこに宣戦布告の意味もちょっと込めてね。
すると、先生はなぜかプッ。