36.8℃の微熱。
 
そうです先生!

今日はあたし、身なんて1つも入りません!頭の中はユカ様でいっぱいなんですっ!!


「本当に!? いいの!?」

「いいも何も、告白させるように言ったのは俺だし、ここ1週間の江田ちゃんの頑張りも大したもんだったし、ラーメンをおごる約束もまだだったし。今日は特別」

「やった!!」


バンザイをして喜ぶと、先生は呆れた顔で笑った。

こういう言い方は失礼だけど、俺様魔王にも人情があったんだなぁと思うと、なんだか泣けてくる。

あたしにはユカ様たちのことを気にしているような感じには見えなかったから、なおさらだ。


「ぅえっぐ・・・・先生、ステキ」

「はっ!? なんで泣く!? 泣くところじゃないだろ、ココ!!」

「人情ぉ〜!!」

「なんだそりゃ、またワケの分からんことを・・・・。まぁいい、表に黒丸回すから、荷物まとめてさっさと出てこい。ラーメンおごってくれる約束だろ?」

「そうでした!・・・・ズビッ!ぜひおごらせてください!」


こうして、先生とあたしたは細田さんのお店へ場所を移した。
 

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