36.8℃の微熱。
 
へぇ〜。

先生は無気力高校生かぁ。

来るもの拒まず去るもの追わず、みたいな感じで女の子をとっかえひっかえしていたイメージがあるけど・・・・意外。違うんだぁ。


「無気力だったなんて想像がつきませんよ。どっちかっていうと野獣な感じ? 女の子大好きそう」

「コラ、江田ちゃんは俺をそんな目で見てたのか? 心外だな」


いやいやいや。

だって先生、高校のときから筋金入りの俺様だったんじゃんか。

細田さんが言ってたもん。


「そんなこと言われても・・・・。俺様な人って、だいたい女の子が大好きなんじゃないんですか?」

「どんなイメージなんだ、俺は」

「え、違うの!?」

「違うわ、ボケ。そりゃ俺も男だから人並みには好きさ。少々好みは変らしいが、だからって俺様なヤツが全員そうとは限らない」

「・・・・えぇ〜っ、ウソぉ〜」


思わず仰け反ってしまった。

考えられない。

・・・・って、あたし!どんだけ先生に対して悪いイメージを持っていたんだ!いけない、いけない。

好きな人に失礼ではないか。
 

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