36.8℃の微熱。
マックで話を聞いてもらっていたときに言ったんだ。
サトルさんが立場を気にしてユカ様の気持ちに気づかないフリをしていた、というくだりで。
王子はそこが引っかかって、で、今になって鈍感なあたしに教えてくれたってトコだろう。
ユカ様と連絡を取れないでいる理由を尋ねたとき、先生は「も?」と聞き返したあたしに少し焦っていたようにも思える。
それに切なそうにも笑っていた。
でも、だからって・・・・。
もしも、もしもの話。
王子の見解が正しくて、遠回しに告白されていたのだとしたら。
あんな雰囲気にまでなっておいてキスしなかったのはまた立場?
サトルさんの次は先生?
「もぉー、ワケ分かんない・・・・」
枯れていたはずの涙がまたブワッと込み上げてきて、あたしは枕に顔を埋めてそれを染み込ませた。
あたし、頑張ったよ。
先生を好きだって気づいてから、約束だったラーメンに誘ったり、告白したり、王子ともちゃんと話をして分かってもらった。
今日だって、今日だって・・・・。
どれだけ頑張ったか。