36.8℃の微熱。
「“ドンマイあたし”どころじゃないよ、コレぇ〜・・・・」
いつも何かあるたびに使ってきた心の中の決め台詞も、今回ばかりはどうにも・・・・効力を発揮してはくれないみたい。
自分にそう暗示をかけることで、今までは“なんのこれしき!”って頑張ってこれたけど。
これ以上先生に対してどう頑張ったらいいかも分からないし、思いっきりビンタもしちゃったし。
次に塾で会うとき、どんな顔をして会ったらいいというの?
「ううっー・・・・」
この日、泣き疲れて眠るまで、あたしはひたすらに泣いた。
ベッドに前足をかけて心配そうにクンクン鳴くあんこにはかわいそうなことをしたけれど・・・・かまってあげられる余裕がなくて。
そのうち諦めたあんこは、寂しそうに自分の家に入っていった。
昨日は天国、今日は地獄、まるで奈落の底に突き落とされた気分。
きっと、そこから這い上がるのはそう簡単なことじゃない。
ねぇ先生、助けてよ。
あたし、どうしたらいい?