36.8℃の微熱。
こうして、クリスマス直前のこの日、あたしたちは仲直りをした。
それは“サトルクロース”からのとびっきり素敵なプレゼント。
サトルさんはさっき、ユカ様へ送ったメールであたしを“贈り物”に例えていたけど・・・・。
それを言うならあたしも同じ。
だって、今あたしの目の前で笑っているユカ様は、とびっきりかわいい贈り物だもん。
「どれから話そうかな、いっぱいありすぎて頭パニックだよ!」
「ふふ、どれからでもいいよ〜。てか全部聞きたい!早くぅ!」
「う〜ん・・・・。じゃあ、今してるこのマフラーの話しからねっ!! 実は、コレはねぇ───・・」
「うん!!」
それからあたしたちは、今まで心にぽっかりと空いてた穴を埋めるようにいろいろな話をした。
マフラーのこと、先生のこと、あの日どうして王子とマックにいたのかということ・・・・それはもう、時間を忘れるくらいに。
「そっかぁ。あたしがもう1回サトルに告白するっていうのは、先生のアドバイスだったんだねぇ」
「うん、ゴメン」
「ううん、ありがとうだよ」