36.8℃の微熱。
「いいい、今っ!今のなんなの、冗談じゃないよっ!!」
なんであたしが先生なんかと!
しかも、妙にリアルだったし。
あわよくば子どもまでいそうな感じじゃなかった!?
「ハァハァ・・・・」
悪夢のせいで心臓がありえないくらいバクバクと言っている。
寝汗もすごいし、あまりのショックに目の前に星でも飛びそうだ。
そしてもう一つ、叫ばずにはいられない現実がここに・・・・。
「ギャーッ!! 遅刻!!」
あたしはマッハの勢いで部屋を飛び出し、駅まで猛ダッシュ。
着替えずに寝たから制服にシワもついちゃって、お風呂にも入れず髪もボサボサ・・・・。
かろうじて洗顔と歯磨きだけはできたけど、きっと今、あたしは悪臭漂う変な女子高生だ。
いっそサボってしまいたい・・・・。
「居残りなんて!居残りなんて!居残りなんてーーーっ!!」
遅刻決定のチャイムを下駄箱で聞きながら、思いっきり叫んだ。
これも全部、あたしの生活を狂わせる先生のせいなんだからっ!!