36.8℃の微熱。
───*。゚
結局、この日はユカちゃんにさんざんからかわれて終わった。
電車に乗りながら、ご飯を食べながら、先生が休みの間に出した宿題や学校の課題をしながら・・・・。
何をしていても頭の中で聞こえてくるのはユカちゃんのハミング。
『恋しちゃったんだ、たぶん♪ 気づいてないけど〜♪』
「ううっ・・・・」
ことごとく集中できない。
妙に王子を意識しちゃって、なんだかんだで夢にも見そう。
先生の鼻を明かすための、王子との秘密の特別レッスン。
さい先よくスタートをしたと思っていたら、とんでもない落とし穴に放り込まれた気分・・・・。
仮にあたしが王子を好きになっても、王子はこんなおバカは恋愛対象“外”だと思うワケで。
「ユカちゃんのバカ〜」
この日、あたしはなかなか眠れない夜を過ごすことになりました。
そして───・・。
これだけでは済まないのがあたしというか、なんというか・・・・。
またもやドンマイ、あたしです。