ヤキモチ焼き彼氏くん♪

そう言って私を見つめた後、
莉都と充を見直したのは、
莉都の幼馴染みの律。

通称、りっくん。

この4人の中のメンバーの中で、
一番私の事をわかってくれてる。

私が嫌なことがあれば、
表情だけで、ずぐにわかってくれるし。

そんなりっくんが、
最近、気になる。

もちろん恋愛的なもので。

私の事わかってくれてるし、
私の事よく見ててくれる。

そんな人が自分の彼氏っていいじゃん?

まぁ、
りっくんが気になってる理由は
そのくらいしかないけど?

今、
特に好きな人もいないし…。
このままりっくんの事本気になってもいいかな?なんて思ってる。


「お前等!!
今日は鞠乃の誕生日なんだぞ?
そんな日に喧嘩なんかすんなよ…」


こうやって私の気持ち、
明るくしてくれるし…。

りっくん、
私が莉都と充の喧嘩見てて嫌な気分になってたの気づいてくれたんだな…。


「「ごめんなさ~い…」」


渋々りっくんに謝る莉都と充。

いつも強気な莉都も、
なぜかりっくんには逆らわないんだよね。


「はぁ……俺に謝るんじゃなくて、
鞠乃に謝れよ…」


真顔で怒るりっくん。
別にそこまでしてくれなくてもいいのにな…。


「鞠乃、ごめんね…」


私に涙目になりながら謝る莉都。
泣くといつも男っぽい莉都もかわいいんだななんて思ってしまった、私。

なんて、
こんなこと莉都に知られたら怒られるの目に見えてるけど?

莉都だって一応“女の子”だもんね。


「平気だって!
それより早く遊園地行こうよ♪
私、楽しみで楽しみで昨日寝れなかったんだよ~」
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