今、空に太陽は昇っていますか?
「何?」

めんどくさそうな顔をし、ポケットに手を入れながら、先輩は窓から見えるソラを見上げ私に冷たく言い放った。

「あの…こないだは、助けて頂ありがとうございました。あの時、お礼を言い忘れてて…。」

「…?」

先輩は、ソラを見上げていた目を私に移した。

「体育倉庫で…。」

「あぁ、あの時の…お前、まだいじめられてんの?」

「え?いや…あの…もう大丈夫です。」

「…。」

先輩は再びジーと私を睨むように見つめた。
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