今、空に太陽は昇っていますか?
「ふぁ〜緊張したぁ…!」

あぁ…もう会えないのか。

何故か心が締め付けられた。








〈キーンコーンカーンコーン〉

やっと授業が全て終わった。

二度と開く事のない教科書を鞄にしまい、二度と来ることのない教室を出た。

担任に退学届を出そうと職員室へ向かう途中、誰かに腕を掴まれ私は後ろを振り返った。













そこには息を切らした北山先輩が居た。

さっき帰ったはずなのに…

どうしてここにいるんだろう?

そして、私はとっさに退学届を後ろに隠した。
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