今、空に太陽は昇っていますか?
少しの沈黙が続いた後、先輩はまたソラを見上げ、その後口を開いた。













「なぁ、俺ら付き合わねぇ?」

「えっ!?」

「付き合おう。」

「でも…先輩は礼華さんと…。」

「あぁ〜、あいつとはさっき別れてきた。」

「えっ?!」

「…。」

「…い、いいんですか?こんな私が先輩と…。」

「うん。好きだから。」

「…私も、私も先輩が好きです!」

「じゃあ、決定。」

そう言って先輩は、大きな手で優しく私の涙を拭き取った。
< 143 / 317 >

この作品をシェア

pagetop