今、空に太陽は昇っていますか?
南橋を通って公園へ行く途中の事だった。

「お〜い!及川!」

佐久間達だ。

「また来たよ…。」

「美空、無視してあっちに行こう!」

「うん!」

「逃げんなや!」

「お前の顔の傷マジキモイから!」

こないだ佐久間に告白されて断ってから、美空は嫌がらせをされるようになった。

「辞めなよ!美空に振られた腹いせでしょ?」

「はぁ?こんなお化けの事好きになる訳ないし!てめぇは黙ってろ!」

「お化けは川に流されろ!」

美空は佐久間達に手をひっぱられ、川の方へと連れて行かれた。

あたしだけじゃ4人の男子には敵わない…

あたしの頭に浮かんだのは北山君だった。

北山君に助けを求める為、学校迄全力で走った。

北山君がまだ居る事を願って。
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